フリーエリア2


私,桃山らら。昨日私は先輩にフラれた。その先輩とは1つ年上のアンドレ先輩。オスカルさまの彼氏…じゃなくて婚約者。知らなかった。2人が想い合っていることを。私みたいな人がオスカルさまと張り合おうとするのが図々しいのかしら…?そういえば,前に美優と那美が『アンドレ先輩はやめといた方がいいと思うよぉ。あの先輩,今までいろんな女の子フってるんだよ!?先輩にコクったコ,みんな玉砕。あの姫川亜弓…じゃなくて,藤稔薫先輩もフラれたんだから。ヤメトケ,ヤメトケ』………って。オスカルさまが羨ましい。お嬢様で頭が良くて,何でもできて,男の子にモテて,後輩にも信頼されて,美人で…。
なんでそんな人がいるんだろう。 胸がやけつくように苦しい。そうだ。私はオスカルさまに嫉妬しているんだ。そう…。嫉妬してる。美人で頭が良くて,お嬢様のオスカルさまに……!
…………………………………………………1年3組教室……………「オスカルさま!!今日,テニスコートで,決闘です!!試合はスリーゲーム。サーバーはオスカルさまからです!!」私はオスカルさまにそう言った。
「オスカルさまと決闘ですって!!なんて身の程知らずな!!らら,なにいってるの!?」
「らら,決闘だなんて!?往生際が悪いわよ!!アンドレ先輩は,ららのことなんて見てないのよ!!
オスカルさま!!ららのことなんて相手になさらなくても良いのですよ!!」
オスカルさまの取りまきたちが口々に騒ぐ。
「オスカル・フランソワ,受けてたとう!!だが,私が負けたらアンドレと別れる。私が勝ったらお前は諦めろ。」
「…それでいいですわ。私,相手がオスカルさまでも,手加減しませんわ。そのつもりでいてくださいませね。オスカルさま。」
オスカルさまの青い瞳がギラギラと輝いている。
…………………………………………………テニスコート……………オスカルさまが白いスコート姿でテニスコートにやって来た。後ろには,お取りまきとアンドレ先輩。先輩がオスカルさまに何か言っている。
「ねぇ,らら。この試合,荒れるわ。だってオスカルさまは,蝶のような身の軽さで,出すボールも魔球だもの。そんな美点,ららは持ってないもの。気をつけて」那美が耳打ちする。
「ザ・ベストオブ・スリーセットマッチ・ジャルジェサービングプレイ!!」
審判のハルカ・美麗がゲームの始まりを告げる。
オスカルのツイストサーブが決まる。サービスエース!!ららは動けずにいた。
「1‐0!」
くっ…悔しい!!でも今のは,凡ミスよ。凡ミス。セカンドサービスなんてちょろいわ。
オスカルさまのサーブ。
来た!!とにかく球に食らいつく!!打った!!やった!!エース!!
…えっ…!そんな…!
オスカルが打ち返して来たのだ。ええい!!ロブ!!そんな…!ロブが利かない…!あぁっ!!スマッシュ……!
「2‐0!」
「この試合,オスカルさまの勝ちね。あんなにミスしているのですもの。らら…あのコ,口ほどにもないわね。」
「アドバンテージ・ジャルジェ!!」
うっっ!!アドバンテージを握られた!!そんな馬鹿な!?私が負けるなんて!!私はオスカルさまとネット際で,ボレー戦を展開させていた。そのままバックハンドのミドルに打ち込めば…。
あぁっ!!オスカルさまに先手を打たれた!!
「セット1‐0!ジャルジェ!!チェンジサイズ!!」
1セット落とした…!でも,後2セットで逃げ切れば…!私はオスカルさまに勝つ。それに,サービス権持ってる方が有利だし。
「ゲームカウント0‐1。サービス・桃山!」
このサーブを決めれば…!あぁっネット!
「フォルト!」くっ…!次のセカンドサービスで!
「フォルト!0‐1ジャルジェ」0‐2,0‐3,1‐3,デュース,アドバンテージ・ジャルジェ,デュース,アドバンテージ・桃山………!
あぁ…いつまで走らなきゃいけないの?暑い…!うんざりするほど暑い!!オスカルさま…暑くないのかしら…!
あぁっ!!あと,一点でゲームセット!そんな…!このバックハンドで…!決まった…!
「バックアウト!!ゲームセット!!3‐0セットジャルジェ!!」
負けた…!私はオスカルさまに負けた。
「私が勝った。約束通り諦めるんだな。」オスカルさまが勝ち誇ったような目で見つめる。
認めざるをえない。でも,彼氏は絶対にアンドレ先輩がいい…。「オスカルさま…!この次は負けませんわ。お覚悟くださいませ。オスカルさま。」
私がオスカルさまに勝てる日が来るのだろうか?
…………………………………………*Fin*…
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