「100年の恋獄」。
こちらのノベルは、当サイトが2013年7月1日に100万HITを迎えた御礼ノベルとして、また、今年のアンドレ誕生日企画としてUPしたものです。
UP先は「令嬢の回顧録」で“上・中・下”の３話完結。これを【Bitter end】としておりました。
そして“下”の末尾に置いてあった拍手ボタンからコメントを送ってくださった方には、もうひとつのエンディングである“下・Lovely end”がお読みいただける仕掛けになっていました。
この2つのエンディングについてはBBSでお知らせをしておりましたし、サイトTOPでもお知らせしていたのですが、今年のノベル投票が始まってから気づかれた方も多かったようです。

「100年の恋獄」は、書き始めてそれほど経たないうちから、２つのエンディングがイメージされていました。
そういうことはよくあるのですが、たいていが書き進めるうちにどちらかに落ちつきます。
でも「恋獄」はなかなか「こっち！」と決められず、ずるずるしているうちにすっかり日にちだけが経ってしまいました。
そんなことを、現役のバレリーナをしているサイト関係の友達にウダウダ語っておりましたら、「エンディングが2つあってもいいじゃない。バレエでもあるし」と言われまして。
バレエ演目で有名な「白鳥の湖」には終わり方が２つあるそうで、それを聞いた私はすっかりその気になって「じゃあ恋獄のendも、２つともUPしてしまおう」と思い、今回のようなUPとなりました。

さて。
「100年の恋獄」のエンディング投票ですが、１人１票制のスタイルで、結果は以下のようになりました。

【投票結果のグラフはこちら】
（携帯電話からの閲覧など、ツールによっては開けないかもしれません）

103票のご投票をいただきました。

Bitter end 35票（34%）
Lovely end 68票（66%）

まずは、サイトがこのような不安定な状態にあるにも関わらず、投票に気づき、ご参加くださった皆さまに感謝申し上げます。
正直なところ100票を超える投票をいただけるとは思っていませんでしたので、結果を見たときには驚きました。
やはり「100」という数字には、何か大台に乗った感があるので（笑）
WCRの方で「冬に恋獄の投票やる～」などと話題にしていたので、「WCRuserの方はご参加くださるかな」、「50票いけばいいな」なんて、それぐらいに考えておりました。ほんとに…　ご参加くださった方、ありがとうございます。
そして当方では、投票について「100票を超えるかどうか」を一定のラインとしています。
100票以下で終わった場合は、数がちょっと少なすぎるので、残念ながら“信頼性のない数字”と捉え、投票結果を公開したり、ノエルにコラムは書かない。
そんなルールを決めて、投票を行っています。
（このことについては、1回目の投票のときからBBSでお知らせしています）
今回の結果については、私の予想としてはBitter endの方が得票が多いかと予想していました。
もともと「恋獄」は、大人向けのダークファンタジーのつもりで書いたもの。
そして、来年2014年の夏企画ものとして予定していたノベルの「左の御手に」の習作でもありました。
「左の御手に」は、タイトルでピンと来た方もいらっしゃるでしょうが、シャルロット嬢の出てくる物語です。
「恋獄」のBitterがそこそこ書き切れたら、「左の御手に」に手をつけるつもりでいました。
私としては練習作。実験的な意味合いもあったノベルです。
そのため、Bitter VS Lovelyであれば、Bitter。
Bitterであってくれい、という感じでした。
が。
ふたを開けてみれば、３方向ハッピーというLovelyの方が倍近い票数を集めておりまして。
アケロの存在もあり、Bitter以上に無茶な終わり方をするLovelyですが、これもファンタジーと許容してくださった方の多さ… といったところでしょうか。
また、「恋獄」に関しては、宗教観についての懸念を抱いておりましたけれども、キリスト教を信仰している方から「大丈夫だと思う」というご感想をいただけたことで、ほっとした面もありました。
もちろんこれは個人差が大きく一概には言えないことなので、「その方の場合は」という点は理解しております。

今回のような“２つのendを並べて投票をしてみる”といった試みはもうないことですし、本日より「恋獄」はBitter endを通常の公開に、Lovely endをパスワード付きの公開としてUPいたしております。

コラムの次回は「ノベル投票について」。
「令嬢の回顧録」最後のノベル投票の結果です。
ご投票くださった方はのぞいてやってくださいまし。

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