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2013年 WCRについて
UP◆ 2013/12/192013年もあと約10日となりました。
こんな押し迫った時節に「軍服の令嬢」をお訪ねくださ…る方はいらっしゃるのかしら?
去年・一昨年などは、BBSにて冬企画もののノベルを事前にお知らせしておりましたので、お訪ねくださった方もそれなりに多くいらっしゃいましたが、うーん、今年はどうだろう?
管理画面から見ていると、人の流れやいろんなことが判るのですけれど、多分今年は例年の10分の1も訪れる人はいないんじゃないかなー、と思っています。
それがかえってほっとするような、そんな気持ちでいるのは非常に不思議です。
意識していないつもりでいても、やっぱりたくさんの人に見られることに緊張していたんだと思います。
まぁ、“たくさん”といっても、私にとっての“たくさん”ですが(笑)
今年の冬のコラムは「100年の恋獄」の投票結果から、と思っていたのですが、その前に1つお詫びを。
WCR。
これを削除してしまったこと。
今となっては本当に短慮だったと思っています。
人さまに差し上げたお返事を、勝手に捨ててしまったこと。
よく考えてそうしたつもりだったのに、まったく浅はかな行為でした。
バックアップぐらいは取っておくべきだったと悔やんでおります。
WCRは… 大きな穴でした。
【Web Clap Room】というところは、ご覧になったことのない方には、多分「褒め称える感想に、管理人が気を良くして返事を書いているところ」という印象があるかと思います。
そういう面も確かにありました。
「ない」と言ってしまえば、嘘も甚だしいので。
でも、WCRで語られたことの半分以上は、サイトをご訪問くださるお客さまが胸に抱えた重いものや、苦しいものでした。
職場での悩みや子供のこと。
ご自身の抱えた厄介な持病や体質、ご家族のご病気、果てなく続く介護の疲れ。
「そんなこと、たかがこんなサイトに言うの?」と驚く人もいるかもしれません。
でも、顔も知らない、まったく関係ない人間にだから言えることもあるのかもしれません。
職場の愚痴。
ちょっと吐き出したかっただけなのに、気がついたら職場中に知られてしまっていたり、だんなさんの両親の介護の、ほんの少しの愚痴をもらしたら、だんなさん側の親戚筋に大げさに伝わってしまったり…
そういったことは、一般的にもよくある話です。
近い間柄だからかえって慎重になり、我慢する面もあるんじゃないかと思います。
でも、プライベートをまったく知らない相手だったら。
何を言っても、誰に言いつけられることもない。
言い回しに神経を尖らせることもない。
だから。
Web Clap Roomというところは、大きな穴でした。
「王さまの耳はロバの耳」
そう叫ぶための、大きな穴。
私に相談するとかそんな大げさなことではなく、恐らくはうちのサイトじゃなくてもよかった。
「王さまの耳はロバの耳」
そう叫べるところであれば。
そして、WCRで多く語られることは、もう1つありました。
これ や これ。
WCRをよくご利用だった方であれば、「ああ…」と気がつかれるかもしれません。
お返事への書き出しに、ときおり使われていたアイコン。
これは、追悼の灯り。
WCRは、逝かれてしまった人へのさまざまな想いが多く語られる場でもありました。
また、命の期限を定められてしまったご家族への、看取りの日々の苦しさが語られることも多くありました。
薄氷を踏むような看病の日々の中で
また、ついにむかえてしまった見送りの日の夜に
そして、慌しさと虚ろさのないまぜになったその後の毎日を過ごしながら
2こと3ことのコメントもあれば、文字数制限いっぱいに激しく吐露される想いもありました。
私は気の利いたことひとつ言えなかったけれど。
でも、私なりに懸命にお返事を差し上げたつもりです。
ただ、WCRは不特定多数の目に触れる場所でもありましたから、それがあからさまに書かれる事はなく、概ねがひっそりと、くだらないバカ話にまぎれるように書かれたものでした。
お互いにしか判らない。
いや、私が書いたお返事が、どのように伝わっているかも判らない。
もしかしたら私の返事にそらぞらしさを感じ、薄ら寒い気持ちになった方もいらっしゃったかもしれません。
少し前に「令嬢の回顧録」というコンテンツを、「墓標の間」と改名いたしました。
なくしてしまったWCRの追悼の気持ちを引き継ぐ場として、新たにそのように名づけました。
この夏。
あるお客さまがご家族を亡くされました。
その看取りの日々は時おりWCRでお知らせいただいており、その方は、医師に告げられた命の期限に、私の書いたノベルのタイトルをよくお書きになっておいででした。
「終の夏」という言葉が、心によく去来するのだと。
看取り、見送る日々の中で、私のような者を思い出してくださった方がいる。
その気持ちを、何かの形で残したかった。
それが「墓標」という言葉になりました。
必読の間に「どうしても会いたい亡霊がいない限り、お近づきになりませんよう」と記述したのはそのためです。
知らない人にはなんのことだか、さっぱり意味が判らないであろう「墓標の間」というネーミング。
でも、いいのです。
ほんの少しの方が判ってくだされば。
この年の瀬。
つい先日にも、WCR-blogに残念なご連絡をいただきました。
サイトがどのような状態にあろうとも、やはりWCRは悼みの場。
それだけに。
WCRにUPした1600以上のお返事を削除してしまったことに、今さらながら後悔を感じています。
いくつも点っていた追悼の灯りを、あさはかな気持ちの揺らぎから削除してしまったこと。
つらい気持ちをお分けくださった皆さまに、心からお詫びいたします。
そして「墓標の間」の存在と共に、旅立たれた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
:注:2021/12:
WCRとは、WebClapRoomという名前で、Web拍手コメントへのお返事をUPしていた場所です。
2013年秋、無記名で書き込めるWeb拍手コメントを利用した嫌がらせが大変増えたため、その対策としてWCRを閉鎖するという対処をいたしました。
この記事はその時のことについて触れているため、今となっては判りにくいないようになっておりますこと、恐れ入りますがご理解いただければと思います。
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