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こちらはメインコンテンツの【令嬢の回顧録】です。
開設の2010/12より概ね2013/10までにUPしたノベルを置いています。


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    2012年ももう12/24。
    暮れも押し迫り、ただでさえ忙しい中、そしてこの24日という殊更忙しそうな日に「軍服の令嬢」をお訪ねくださり、ありがとうございます。
    本日のコラムは、ノベル投票の本戦の結果と、そのノベルにまつわるちょっとした解説です。
    今回もたぶん、口語交じりの文体になると思うので、そういった文章を不快に思う方はお読みになりませんよう。


    さて、今年のノベル投票は、タイトル数が増えたことから予選→本戦と進むスタイルにしたのですが。
    これ、本戦を始めてから思ったのですけれど、ちょっと失敗だったかな、と。
    予選で投票したノベルが本戦に進めなかったら、そのノベルに投票くださった方は、あんまりいい気分ではないだろうな…ということに、あとから気づきました。
    かく言う私も、自分的には「今年はコレ」と思ったものが、あんまり票を集められず、本戦へは進めなかったもので。

    ↓ 本戦:結果内訳 


    ★ 愛をおしえて (42票/13.9%)
    ★ 終の夏、ゆく (35票/11.6%)
    ★ 想いのゆくえ (33票/10.9%)
    ★ 1万日目に俺たちは死んだ (26票/8.6%)
    ★ ささやかな欲望 (26票/8.6%)
    ★ 月あかりのダンス (25票/8.3%)
    ★ 野ばらの刻印 (25票/8.3%)
    ★ なまえを呼んで (20票/6.6%)
    ★ 待ち人薫る (20票/6.6%)
    ★ 愛すべきバカップル (17票/5.6%)
    ★ 外つ国のヴァランタン (16票/5.3%)
    ★ +α (14票/4.6%)
    ★ 消えてゆく夜に (3票/1.0%)

    有効投票数 302票
    無効投票数 0票
    ご投票くださった皆さま、コメントをお書き添えくださった皆さま、ありがとうございます。

    と、いうわけで。
    2012年の得票数1位は「愛をおしえて」でした。
    予選では3位。
    予選1位の「想いのゆくえ」とちょうど入れ替わったかたちです。
    しかし。
    今回の投票でもっとも番狂わせだったのが、「終」のジャンプアップでした。
    予選10位から2位への大躍進。
    びっくりしたわ~
    「終」自体、連載当初からそれほど拍手が多いわけでもなく、コメントもたいしてあるわけでもなく、あまり存在感のないノベルでした。
    さすがに18世紀のベルサイユ、アモーの奥で『ゆかたで花火デート』では、設定になじめない方が多いのであろうと思っておりました。
    この無理な設定には理由がありまして、それは遡ること1年以上、去年のWebClapRoomでの雑談でのこと。
    当サイトにゲスト作家としてご寄稿くださっているクリノスケさまと、夏のデートについて阿呆な妄想に花を咲かせておりました。
    「夏ならゆかたでしょう」とか「素材は何がいい」とか「やっぱり花火だ」とか、まぁ、しょーもない妄想にケタケタと喜んでいたのですが、文章を書く人間がこういうことをしゃべりだすと、当然のことながら、それを書き起こそうという流れになっていくものです。
    そしてUPされたのが、クリノスケさま作の「Feu d´artifice  =花火=」。(【貴賓室】にてUP中)
    私も同じ時期に「終」をUPする予定ではいたのですが、その頃「ささやかな欲望」というちょっと大きな連載をやっており、また「愛」という長連もあったため、あまりあちこちに書きかけのものをとっ散らかすのもはばかられ、結局「終」は1年間の待機となったのでした。
    この「ゆかたで花火」というテーマものを書くにあたり、クリノスケさまとは「いかにして2人にゆかたを着せるか」ということが関心ごととなりました。
    クリノスケさまの御作では「ジャポン出身の不思議な夫人」が、2人をゆかたデートへと導いています。
    そして、私は。
    雑談ではなく、「これを書こう」と本気で思ったとき、私には薄く涙のたまった瞳で線香花火の手元を見つめる彼女と夏の木立ちが視え、『誰にとってもこの夏が、終の夏となったのだ』という一文が降ってきまして。
    あとは何も考えなくても、いつものように頭の中で彼と彼女が勝手に動いたので、私はときどきそれを修正し、この最後の一文にそぐうように筋を整えるだけでした。
    「終」はこんなふうに書き始めた物語で、私にとっては付き合いの長いノベルとなったため、連載当初…というか中盤までのウケの悪さには“やっちまった感”が大きかったです。
    やはり共感は得られにくかったか、と。
    それだけに、ラスト3話ぐらいで急に拍手が増えたときには大変驚き、また嬉しくも思いました。
    ノベル単体で1000を超える拍手数があるのは、当サイトの全ノベルカテゴリーをあわせても4作だけ。
    その1つに、「終」が入れたこと。
    お読みくださった皆さまに感謝いたします。

    さて。
    そのほかの、本戦へエントリーしたノベルのちょっとした解説ですが。
    まずは「+α」についてご説明を。
    こちらはノベル投票とは関係のない、おまけのようなものです。




    今回、本戦にご投票いただくと、このようなPC壁紙がDLしていただけたのでした。

    当サイトでは、シーズンイベント的な感じでWebClapRoomにてPC用や携帯用の壁紙を配布しており、今回は投票のお礼用として置かせていただきました。
    でも、ちょっと自分としての心積もりもありまして、「+α」として投票項目を追加。
    あまりDL数がないようでしたら、今後の壁紙配布はやめようと思ったんです。
    結果的に「+α」は14票。
    うーん、判りやすい結果だ。
    というわけで当サイトにおける壁紙配布はこれにて終了~
    今まで壁紙配布にご参加くださった皆さま、ありがとうございました。

    さてさて。
    本戦エントリー、ほかのノベルについてですが。
    3位「想いのゆくえ」、7位「野ばらの刻印」、9位「待ち人薫る」はカテゴリー【雪ベル】から。
    この3作は、「白熱!雪のベルサイユ!!」のシリーズもの。
    ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、「〇〇ベル」は3部作。
    1作目の「熱闘!ベルサイユ!!=熱ベル」は、他サイトさまへ寄稿し掲載いただいており、2作目がこの「雪ベル」とその関連作。
    3作目はまだ未UPです。
    「〇〇!〇〇〇〇〇〇ベルサイユ!!」というタイトルです。 (来年にはUPしたいけれど、無理っぽいか?)
    略すとしたら「鬼ベル」になります。
    「雪ベル」にこんなに多くの関連作が出来たのは、すご~く単純な理由から。
    「想いのゆくえ」を書くことは「雪ベル」完結時に決まっていて、告知もしていましたが、さーて、とばかりに書き始めたときに『いつかこの朝食の席に、アンドレも並ぶ日がきますように』というジャルジェ夫人の台詞が降りてきまして。
    その瞬間に「想い」・「野ばら」・「小さな冬休み」・「薫」・「春の陽射し」が頭の中で、全部できていました。
    ただただ『いつかこの朝食の席に、アンドレも並ぶ日がきますように』というひと言を書きたいがために、5作16話書いたという力わざ。
    やり過ぎたかと危惧しておりましたが、内3作が本戦に進めてほっとしています。
    「想い」に関しては、連載中に「中森明菜さんの『セカンドラブ』を連想する」というコメントをいただき、「おお。彼女目線からなら、そうかも」と思いながら書いたりしていました。
    私は「想い」をドレさん側から見ており、私にとっての脳内BGMは氷室の「Easy Love」でした。

    愛しさが消えない傷をつけていく
    心は耐えながら想い出を並べ替える
    なぜ 光は闇を生むのだろう
    それが答えのように
    苦しみの深さが愛を計ろうとする
    氷室京介 「Easy Love」

    また、「愛すべきバカップル」も、この「雪ベル」の流れの中で【Hermitage】より転載UPとなりましたが、まさか「バカップル」までが本戦に進むとは…!
    これには本当に驚きました。
    もともと【Hermitage】は「回顧録」にUPしたら批判を受けそうなものや、サイドのサイドといった、ちょっと需要の無さそうものばかりをUPしたカテゴリーなので、「バカップル」が本戦に進めるとはまったく思っておらず。

    「月あかり」や「1万日」。
    こちらにもシリーズがちょろちょろとあり、今はあちこちバラバラにUPされている状態なので、これらにもカテゴリーを作ってしまった方が読む方には判りやすいのかと、ただ今思案中です。
    ご意見などお寄せいただければ幸いです。
    「月あかり」の脳内BGMは、BoΦwyの【唇にジェラシー】
    「1万日」は氷室の「炎の化石」でした。
    氷室が好きかどうかは別として、このMVの映像は、ベル好きの方にはちょっといいと思われるかもしれません。

    星の雫滑り落ちる柔らかな背中に
    俺と同じ傷を持つひと
    天使だった遠い昔
    閉じ込めた悲劇を 2人はまた彷徨うのか
    【氷室京介 炎の化石】

    この曲の詩もMVも、私のベル感にツボりました。
    ロケ地はプラハですが、古いヨーロッパの街並みや城の内部が美しいのです。



    なんか氷室がらみばっか続いておりますが、でも、ヴィクトールものだったりすると、こんなイメージ↓だったりもします。
    桑田佳祐 月
    あんまり共感は得られなさそうだけれど(笑)
    「これが私のイメージ!」というMVがあったら、どうぞお寄せくださいね。
    聞いてみたいです。

    「ささやかな欲望」は、本来なら、本年中に「海岸線の町へ」という短めな続編を書くつもりだったのですが、果たせず。
    告知しっ放しとなってしまいました。
    こちらについては、来年こそはなんとかしたいと思っております。
    自分が落ちつかぬ。

    そして、「愛」。
    今年の始めには、「「愛」は年内の完結を目指すぞ!」などと意気込んでいたのですが、結局たいして進めることができず。
    「愛」自体は結構昔に書いたもので、おお元は私が中学生のときに初めて書いた長編です。
    それを何度も手直ししながら今まで来て、その量はノートに14冊ぐらい。
    今、UPが済んでいるところまでで、1冊目の後半です。
    WebClapRoomに寄せられているコメントに「このペースで進んだのでは、完結を見るまでにこちらの老い先が…」という苦笑まじりのご感想があり、確かに「愛」はこのままでいくと何年かかるか判らないので、「2章」後半から短縮版に修正しながらのUPになっています。
    もしかしたら、「2-6」あたりからの話の展開に違和感を覚えていらっしゃる方もおいでかもしれませんが、それはそういった軌道の無理めな捻じ曲げのせい。
    いずれさらなる手直しが必要かと思っております。
    というわけで、「愛」自体は、私の手元ではすでに完結した物語。
    来年こそは、短縮版の全話UPまで進みたいと思います。
    そして、次の「広き河は渡れず」という長編を始めたいのよ。

    それから。
    ちょっと話題はそれますが、最後に本当にどうでもいいようなお話を。
    私は「軍服の令嬢」をブラウザ上から普通に見ることがあまりなく、主に管理画面から見ています。
    管理画面からは、当サイトがどんな検索ワードで調べられたかなども見ることができるのですが、これがときどき笑えるんですよ。
    よくあるのは、私の名前の間違い。
    1番多いのは「柚子の香」という表記。
    入浴剤か、お線香の商品名みたいだ。もしくは漬物とか。
    あとは「ゆず香」という間違いも多いです。
    おつき合いのあるサイトの主さんでも、私を「ゆず香」だと思っている方もいますから。
    でもまぁ、名前なんぞ結構私にはどうでもよくて、間違っていてもあんまり気にならないです。“ゆずの香”なんてこの世に存在せず、ネットの中だけに棲む幻影でしかないので。
    でも、タイトルはなぁ(汗)
    というのも。
    外つ国とつくにのヴァランタン」は「外国がいこくのヴァランタン」に。
    ついの夏」は「終わりの夏」で、検索されていたりします。
    それでもこの辺はまだ問題なくて、「ささやかな欲望」なんかはどうも成人男性が検索をかけているらしく、サブワードにエロい言葉が並んでいたりするんですよ(笑)
    たぶん、そういった「なになにの欲望」みたいなエロDVDでもあるんだろうなぁ。
    「団地妻の欲望」とか「熟女の欲望」とか、そういうやつが(笑)(笑)
    あと、「軍服の令嬢」も
    「軍服の霊場」とか(何が出る?)
    「軍服の礼状」とか(何のお礼?)
    「軍服の令状」とか(何の命令?)
    「軍服の令状 二児捜索」とか(すでに犯罪の匂いが)
    うちのサイトに何を求めていらっしゃるのでしょうか…


    来年は引き続き「愛」と、それから「ささやか」の続編のUP、そしてとっくに過ぎてしまったけれど「50万HIT御礼」として書いてあるノベルを……と、これはどうしようかな、と、ちょっと困っております。
    50万HIT自体は9月に過ぎてしまいましたが、ご用意したのは「50」にまつわる物語なので、他の機会にまわすということもしづらいのですよね。
    でも「50HIT御礼」も、別に所望されているわけでもなく自己満の産物ですし、いまさら50万HIT御礼ってのもなー、等、もちゃもちゃと考え中です。
    …が、ともかくも、来年もちまちまとノベルをUPしていきたいと思っております。
    正統派のベルサイトさまが立ち並ぶ細い細い隙間に見え隠れするイロモノ的サイトとして、ひっそりと生き残っていければ…
    それが私の来年への豊富でございます。

    2012年ご訪問くださった皆さま、来年もどうぞよろしくおねがいいたします。
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