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こちらはメインコンテンツの【令嬢の回顧録】です。
開設の2010/12より概ね2013/10までにUPしたノベルを置いています。


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    3回目で最後の今回は、アンケート集計1位の「ささやかな欲望」について、ちょっとばかり書いてみようと思います。


    ご存知の方もおいでかもしれませんが、「ささやかな欲望」はもともとはカテゴリー【Event】にて、アンドレお誕生日にからむ夏企画として始まったものでした。
    予想外に長くなってしまったので、のちにカテゴリーを移動しましたが、おおむね6話~8話ぐらいの予定で書き始めました。
    この段階で、エマがジャン=ポール・マラーの隠し子であるという架空設定は決まっており、そのためにエマの父親がイギリスで医者をしていたとか、皮膚病で薬湯に入っているとか、本筋には関係ないエピソードをちょいちょいばらまきながら書いていました。
    この「父親が薬湯」というエピを自然に組み込みたいがために、「オスカルさまのツヤツヤでぷるぷるなお湯浴み」が後付けされたぐらいです。
    そして最終話のあとに「エマの独り言」を書くことも決まっていたので、エマに婚約者がいることなども、早い段階から織り込んでおきました。
    この「エマの正体」は、連載の中盤からすでに見破っていた読者さまもいらっしゃり、ヒントをばらまいてはいたものの「おお、バレてる」なんて思いながら書いておりました。


    「ささやか」がなぜ、こんなむちゃぶりなラブコメになったのか。
    これは「ささやか用拍手御礼画面」でも書いたことなのですが、この画面は携帯から拍手してくださった方には閲覧はできないので、今回のこのコラムでもう1度ご説明しようと思います。
    「ささやか」に限らずなのですが、当サイトのコンテンツに拍手を送っていただくと「拍手御礼画面」へとジャンプいたします。
    この御礼画面は「Web拍手」をサービスしているFC2によって
    ★携帯閲覧用
    ★PC閲覧用
    に振り分けられています。
    携帯閲覧用には、御礼画像と短い御礼分しかUPできません。
    一方PC閲覧用では、コンテンツごとに反映させる御礼画像が選択できたり、そこからまた別メニューへジャンプさせたりということができます。
    現在当サイトでは、サイトTOPの拍手ボタンと回顧録の拍手ボタンからは50種類以上ご用意している御礼画面がランダムで反映されるようになっています。
    また、これとは別に、物語の最後にある拍手ボタンからですと、「そのノベル専用の御礼画面」が出るようになっています。
    専用画面は全部のノベルにあるわけではなく、また一定期間しかUPしていないものもあり、おまけノベルがついていたり、3枚組や4枚組になっていたりといろいろです。
    (今はノエルで統一しておりますが)
    …と、前置きが非常に長かったのですが、その「ささやか用」御礼画に書いたように、ラブコメ「ささやか」を書いた理由は「今までにいただいたリクエストを叶えるノベルを書くため」でした。
    いろいろなリクエストを盛り込むためには、シリアスなストーリー物では私には無理で、最初から荒唐無稽なコメディにする必要がありました。
    そして関連のないリクのエピソードをつなげるためには、エマという仕切りたがりなウザキャラの存在がどうしても必要でした。
    ジュリ、エマはオリキャラなので、イメージが湧かないかなぁと思い、ちょっとイラストにしてみました。

    ←こっちがジュリ。
    クリックでもう少し大きな画像が見られます。

    こっちがバカっぽいエマ →
    元絵はうるうるのパープルの瞳なんだけど、この大きさだと反映されない…

    ちなみにこの時代はまだ、侍女の制服はこういったメイド服ではありませんでした。いわゆるメイド服が登場したのはもっとあとの時代からのようです。
    (河出書房新社「英国メイドの日常」)



    全体的にパロをベースに敷きたかったので、ところどころに原作やアニメの台詞・場面を差し込んだので、最終話でオスカル・フランソワが「こわい」と言い出すことも最初から決まっていたことでした。
    連載中にいただいたリクエストも織り交ぜて書いていったので、話がどんどん延びまして、8話のつもりが計23話。
    夏のEventのはずが11月いっぱいまでかかるという体たらく。
    おつきあいくださった方、本当にありがとうございました。


    私としては「19話」のミスコンの場面を書くのをずっと楽しみにしておりました。
    彼女に、偽名とはいえ彼の名字を名乗らせたかったんです。
    結果的には、名乗るというより公衆の面前で怒鳴っておりましたが(笑)
    ちなみにこのミスコン。
    私の地元の祭りがベースになっております。
    まぁ、すべてが1つの祭りで行われることではないんですが、1つ目は、いわゆる地元のミスコンです。
    私の住むところにはそこそこの大きさの湖がありまして、観光客もちょいちょいお見えです。
    で、夏には湖の女神ならぬ「姫」を選ぶミスコンがあるんです。
    うちの湖にも「娘が身を投げた伝説」みたいなものがあるんですわ。
    そして、もう1つ目が地域の祭りで、この祭りでは男子の遊競技として「丸太の早切り」があるんです。
    勝ち抜きの優勝戦ではないのですが、タイムがいいと地場産の牛肉が1キロとかもらえたりします。
    (一応、牛肉の産地なもので)
    あと、「ささやか」と同じく、村1周Runもちゃんとあります。リレースタイルですけれど。
    そこで出会いがあるかどうかは微妙ですけどねぇ…
    参加者、ハゲあがった妻子持ちのおっさんばかりなんで(笑)
    女子のお楽しみゲームでは「袋に入った米の重量を当てる」なんていうのがあります。
    布袋に入った米を持ち上げて重さを当てるのですが、かぼちゃバージョンのときもあります。
    このかぼちゃはスーパーとかで売っている物とは違って、すごく大きいヤツです。
    腕を伸ばして抱えなきゃいけないぐらいのサイズです。
    ピタリ賞は米5キロとか、地場産の果物5キロとか。
    (田舎まるだしだな)
    文字数に余裕があれば、かぼちゃの重さを吟味するオスカル・フランソワなども書いてみたかったところでした。
    「ちょっと!そこのお嬢さん」
    不意に呼び止められて彼女は足を止めた。
    お嬢さんって、私のことだよな?
    きょろきょろする彼女に、威勢のいいおばさんが笑いかける。
    「そうそう、あんたよ。ちょっとかぼちゃの目方当てゲームに参加してみないかい?」
    「目方当て?このかぼちゃの重さを当てればよいのか?」
    「そうだよ。でもお嬢さんの細腕じゃ、持ち上げることすらできないかもねぇ」
    ふっ…私をなめてもらっては困る。
    彼女はゴロゴロと転がるかぼちゃたちの中から、ひときわ大きなものを選んだ。
    「ちょっ、オスカ‥フランソワーズ、やめておけ。いくらなんでもそれは無理だ。お屋敷に帰れば米も果物もあるんだし!」
    彼女には、米や果物が問題なのではなかった。
    この私がかぼちゃごときを持ち上げられないなど!
    そこらへんの婦女子と一緒にされては准将の名がすたるではないか!!
    彼女はまとわりつくドレスのすそも気にせず……



    今回のアンケートでは「ささやか」が1番得票数が多かったのですが、でも「ささやか」は10月ぐらいまではあまり拍手もなく、ご感想もあまり届かず、むしろ不人気だと思っていたノベルでした。
    ラスト5~6話ぐらいで急に拍手やコメントが増え、今では全ノベルの中で拍手数も1番多いけれど、一時期は打ち切りにしようかと思ったぐらい、ほとんどリアクションのなかったノベルでした。
    それでもやめずに続けたのは、やっぱり数は少ないながらも「ささやか」が好きだとおっしゃるコメントのおかげでした。
    「ささやか」に寄せられたコメントは「ベルの二次小説なのに笑えて楽しい」というものが多かったです。
    ライトエロなラブコメを目指して書いてはおりましたが、実際のところ、違和感を覚える方が多数いらっしゃるだろうと心配はしていました。
    でも、私が思うよりもずっと、読んでくださる方の懐は広く深く、このむちゃぶりな「ささやか」の世界観を受け入れてくださって、終盤では楽しいコメントをたくさんいただきました。
    「乙女でかわいらしいオスカル・フランソワ&エロい気持ちも持っているごく当たり前な男性のアンドレ」
    このカップルは機会があればまた、登場させたいと思っております。

    あと…最後に。
    こちらに届くご質問で多いものを2つ。
    ★ なぜ、ゆずの香はアンドレを「ドレさん」と呼ぶの?
    ジェローデルを、ジェロさんとかヴィクさんと略す方がいらっしゃるのと同じです。
    ただ「アンさん」だと自分的に語感が落ちつかないので「ドレさん」と呼んでおります。
    フランス語の季語で「dore・ドレ」が「黄金の」を指すことからも、「ドレさん」と呼んでいます。
    ★ なぜ「オスカル・フランソワ」と表記するの?
    「オスカル」「オスカルさま」と書くことに、照れがあるからです。
    そして、私にとって彼女は、そんなふうには呼べないぐらい、遠い人だからです。


    この1年、迷いっぱなしでやってきて、ご訪問くださった方にご迷惑をおかけしたこともあったと思います。
    お読みくださる方の期待に応えられないことは、もっとあったと思います。
    そして、そういうことはこれからも絶対あると思いますが、「素人が趣味でやっていることなのだから」と寛容にとらえていただける方がいらっしゃるならば…
    心より感謝いたします。
    どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

    注:拍手御礼画について
    拍手御礼画は2021年現在、システムが変わっており、約100パターンほどある御礼画やそこからのリンクは表示させておりません。
    ただいま、ごく一部拍手ボタンからのみ、反映される設定となっております。
    このあたりの「全御礼画復帰」は来年を考えているところです。
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