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こちらはメインコンテンツの【令嬢の回顧録】です。
開設の2010/12より概ね2013/10までにUPしたノベルを置いています。


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ゲスト作家さまの作品がお楽しみいただけます。

    これ以上中断するわけにいかないから、もう陛下はお連れして。実況なんぞ私ひとりでなんとでもなる。この際特別ゲストなどどうでもいい。生放送中に泣かれるよりマシだ!早くっ!!

    えー、若干のトラブルがありまして一時放送を中断させていただきましたが、お待たせいたしました。只今より放送を再開いたします。お見苦しい場面がありましたこと、深くお詫びいたします。
    さて、この雪ベル決勝ですが、先ほどようやくチーム・ジェローデルの主なメンバーが判明いたしました。どうやらフォワードはキャプテンのジェローデル少佐と昨年の夏のベルサイユでは盗塁王に輝いたブルデュ。すでにアウトになったマリュス。さらに陸軍連隊長のフェルゼン伯が参戦している模様です。
    近衛隊のみで固めていると思われたチーム・ジェローデルですが、さてフェルゼン伯の存在がチームワークにどう影響するのか、そのあたりもキーポイントになりそうです。どうやら先ほど障壁Bでソワソンと激しい交戦を展開していたのが、フェルゼン伯のようですね。かなりいい動きを見せていましたが、今は戦線にはおらず、ラビリンスへボーナスフラッグを獲得しに向かいました。それを阻止するチーム・ジャルジェのフォワードは、ジャルジェ准将。かつて宮廷を華やかに彩ったこの2人のボーナスフラッグ争い。大変興味深いですね。
    定点カメラに切り替えてみましょうか。
    って…え?あれ?画面が真っ白。これは、どこが映ってるのかな…?カメラの角度が狂っているような。
    ちょっと、どうなってるんだ!定点カメラのリプレイは?反応しない!?
    まったく今日はどうしたんだ。勘弁してくれ~

    えーと、定点カメラの方ですが、ちょっと不具合を起こしているようです。今までにこのようなことは1度もなかったのですが、まぁ、これが生放送。回復次第ラビリンス内の様子をお届けいた…と、ああ、今、ラビリンスのチーム・ジャルジェサイドからジャルジェ准将が走り出てきました。雪球の装填に下がるルイに、ボーナスフラッグを手渡しています!チーム・ジャルジェがボーナスフラッグの獲得に成功!!これでチーム・ジャルジェがこの試合ゲームを征すれば、用途自由の賞金が与えられることになります。ルイが今、障壁Aを過ぎ、バックライン内側のアルマンにフラッグを渡し…ました!
    これでチーム・ジャルジェはボーナスフラッグ確保成立です。あ~、アルマンもシニエも喜んでいますねぇ。装填を急かすルイの焦りもそっちのけではしゃいでいます。
    一方戦線のベースはチーム・ジェローデルが障壁C、チーム・ジャルジェが障壁B。フィールドの横幅いっぱいを使っての攻防は、チーム・ジャルジェが押され気味。しかし攻め上がっているチーム・ジェローデルも優勢ではありますが、雪球の補充が難しいというデメリットがあります。
    ルイにボーナスフラッグを渡したジャルジェ准将は、障壁Bに向かっていますね。しかしまたしても無防備なジャルジェ准将。
    戦線のど真ん中、チーム・ジェローデルにまるっきり背中を向けて… いや、これは無防備というよりどこか頼りない風情。
    って、たっ、頼りない!?ジャルジェ准将が?まさか!
    しかも、しかも今、グランディエがジャルジェ准将の腕を後ろ手に取っています!どういうことでしょう?
    あ~、ジャルジェ准将、膝をついてしまいましたね。ちょっと痛々しい様子。
    が、そこに近づくのはジェローデル少佐です。グランディエとコンタクトを交わし、今、ホルダーから雪球を。
    これは、寝返り!?
    えぇー!?グランディエがチーム・ジェローデルへ寝返りました!!
    雪ベル決勝ルールの、通称「寝返り」が最後に行われたのは、たしか若き日のジャルジェ将軍率いる近衛隊チームとブイエ将軍率いる衛兵隊チームでの試合。チーム・ブイエのフォワードが寝返ったのがきっかけで、近衛隊チームが優勝し、それがジャルジェ将軍とブイエ将軍の不仲の発端になったと言われています。それぐらい久しぶりに見られた“寝返り”ですが、まさかグランディエが寝返るとは!
    しかし、チーム・ジャルジェ、非常にまずいです。腕を取られて動けないジャルジェ准将。ソワソンがフォローに回りますが、これは間に合わない!
    少佐が今、雪球を放り…
    ああ、ジャルジェ准将被弾!被弾です!!
    それとともに前半戦終了のラッパが今、鳴り響きました。雪ベル決勝、前半戦の終了です。このような形で終了を迎えるとは。
    本来ならば、キャプテンの被弾でゲームは即決着するはずなのですが、今回はいくつか問題がありますね。
    うーん、やはりフィールドにジャッジが集まりだしました。
    まず、グランディエの寝返りですが、彼は寝返りを宣言していません。これが寝返りと認められるのか。ジャッジに問われて、今、グランディエがポケットからブルーのリストバンドを取り出しました。グランディエの寝返りが無効になれば、それによるジャルジェ准将の被弾も無効になるかもしれません。さらにジャルジェ准将が被弾するのと、前半戦が終了するのはどちらが早かったのか。
    いずれにせよジャッジの判断を待たねばなりません。
    わっ!フィールド上ではグランディエとソワソンが険悪な状況です。これは致し方ないか。
    ソワソンがジャルジェ准将の手を取り、ベンチへ戻るようですが、ジャルジェ准将、うまく歩けない様子。負傷でしょうか。
    ソワソンが抱えるようにして歩かせていますが、足首?膝?どこかを傷めている様子です。大変心配ですが、ここでいったんCMです」


    「ようこそ、グランディエ。やはりいらっしゃいましたか」
    「来たくて来たわけじゃない」
    ジャッジの審議を兼ねたハーフタイム。
    チーム・ジェローデルサイドのバッグヤードは和やかな空気とは言えなかった。
    他のメンバーはベンチに置いたままで、ジェローデルとアンドレだけが向かい合っている。
    「まぁ、そう殺気立たずに。どうあれ私たちは今、チームメイトなのだから」
    貴族的に優美な微笑を浮かべながら、しかしジェローデルも内心穏やかではなかった。
    グランディエを寝返らせることには成功したが…
    この状況。諸々、気に入りませんね。
    常識があり、賢いはずのアンドレが宣言もせずに寝返りに及んだのは、ジェローデルにとっては誤算だった。寝返りを効果的に演出するために、あのとき、彼の呼びかけに応じてオスカル・フランソワを撃ったけれども、あの狙撃はおそらく無効になると思われた。
    ただ感情的になった故の寝返りなのか、それとも何か裏があるのか。
    どうも腑に落ちない…
    ジェローデルにしてみれば、1番信頼しているはずの人間を裏切らせることで彼女に揺さぶりをかけ、ボーナスフラッグを餌に(おび)き出してフェルゼンへの警戒を促すつもりでいたというのに、予定外の流れになってしまっている。
    もっとも予定外だったのは、ボーナスフラッグを抜かれてしまったこと。このことでジェローデルには、彼女と接触を図る機会が作れなくなってしまった。
    フェルゼンが自ら正体を明かすまでは、上からのお達しで一切何も言えない立場だったジェローデル。
    やっとその頚木(くびき)がほどけたというのに。
    フェルゼンが彼女にどれほど甘く誘いをかけようと、信頼に足るものではないと忠告しておきたかった。王妃とフェルゼンの関係が以前にも増して濃密になっているのは、近衛連隊長として側仕えしているジェローデルしか知らないことだから。
    「フェルゼン伯。まったく以って余計なことをしてくださる」
    「余計な?」
    「事前の申し合わせで、私からの希望としては、ボーナスフラッグの死守をお願いしてあったのですよ」
    そして、オスカル嬢に関する紳士協定も。
    だが。
    もしや、それも守られていない?
    「グランディエ。君は気がついていましたか?ベンチに戻ったフェルゼン伯が」
    「オスカルのゴーグルを持っていたことか?」
    それきり、しばし黙りこむ2人。
    「フェルゼン伯も、まったく余計なことをしてくださる」


    ジェローデルが緩やかに放った雪球が彼女の胸元に当たるのを、アランは目の前で見ていた。メタルの装飾ボタンで雪球が砕けるのを、白いばらが散るようだと、がらにもなく思いながら。
    「隊長!」
    前半戦終了のラッパの音も耳に入らない。
    膝から滑りこんでぴったりとそばにつくと、まだ彼女を抑えつけているアンドレの腕を払いのけた。
    拘束を解かれて、座り込むオスカル・フランソワ。
    「大丈夫ですか?」
    「何がだ?」
    「何…って」
    淡々とした彼女の反応が、アランには不気味だった。
    寝返ったアンドレを罵倒するとか殴るとか、あんたならそういう方向に行くかと思ったのに。
    アランはまず自分が立ち上がると、彼女の手首をつかんだ。
    引き上げて、立たせようとすると。
    「あ、それダメ」
    ジャッジと話していたアンドレが、しれっとした調子でアランを止めた。
    「右腕、引っぱっちゃダメだ。まだ肩が痛むはずだから」
    ブルーのリストバンドをつけながら、他人ごとのように言う。
    「てめぇ、誰のせいだと思ってんだよ」
    思わず体が動きかけたアランを、駆けつけてきたルイが止めた。
    「アラン、よせ。試合中にもめ事はやばい」
    「るせぇ!邪魔すんな、ルイっ」
    ほんの少しも普段と変わらない落ちついたアンドレに、アランは1人血圧を上げている。体格では上回るルイにも、止められないかと思われた。
    しかし。
    「アラン。手を貸してくれ」
    オスカル・フランソワが、痛みのない左手をアランに差し出す。
    このひとことは、アランには一発で効いた。
    裏切り者のことなど即座にどうでもよくなり、彼女の手を取る。
    隊長、アランの扱いうまいわ。
    間近で見ていたルイは、妙なところで感心してしまった。
    「大丈夫ですか?」
    再度問うアランに、オスカル・フランソワは薄く笑って頷く。
    しかし、その足元はおぼつかなかった。
    隊長、あんた全然大丈夫なんかじゃ…
    アランはベンチに戻るあいだ、誰にも判らぬ巧妙さで彼女の足を引っかけて何度か躓かせた。
    それは傍目(はため)には、彼女が足でも負傷したかのように見えた。
    そうでなければ困る。
    准将という立場にある彼女が精神的な動揺で歩けないなんて、あってはならぬことなのだから。


    「雪ベル決勝、後半戦が開始して5分が立ちました。しかしすでにチーム・ジャルジェ、劣勢です。
    ハーフタイムでのジャッジの審議では、やはりグランディエの寝返りが無効となり、ジャルジェ准将の被弾はノーカウント。勝敗の行方は、後半戦にもちこまれています。
    さて、後半戦からはチーム・ジェローデルも重装備を解いていますね。フォワードにはジェローデル少佐と熱ベルにも参戦していたブルデュ、フェルゼン伯、そして改めて寝返りを宣言したグランディエの4人がエントリー。対するチーム・ジャルジェはソワソン、ルイ。それからフランソワ・アルマンが投入されました。ジャルジェ准将はバックスに下がっています。やはり負傷しているのでしょう。
    攻防の中心は今、ラビリンスから障壁Cにかけて。チーム・ジャルジェは障壁Cを守りたいところですが、突破されるのは時間の問題かもしれません」


    前半戦が終わり、審議が始まったフィールドで、うすらぼけたようにオスカル・フランソワは座りこんでいた。
    ラビリンスでのフェルゼンも、前半戦終了間近のアンドレも、自分に何をしたのか判っているのに現実感がなかった。
    一気に起きた一連のことに妙に漠然として、アランやルイが心配そうな目を向けているのを感じていても、何を心配されているのかよく判らない。
    アランが腰に腕を回してきても、まったく気にならなかった。
    半ば抱かれるように歩かされながら、その腕の存在だけを感じていた。
    黒髪に黒い瞳。同じぐらいの身長と体つき。
    それなのに、この腕は違う。
    ベンチに戻る短い距離に何度か躓きながら、回転の鈍い頭の中でそんなことを思っていた。
    こんなとき、1番近くにいるのはいつもおまえなのに。
    なんで私は今、アランに支えられているんだろう。私が欲しいのは、この腕じゃないのに。
    しかし、そんな感傷もベンチに戻るまでだった。
    彼女がベンチにたどり着くなり、待ちかねていた面々が集まる。
    有無を言わせず、彼らはベンチ奥に作った一角に彼女を連れこんだ。
    「え?ちょっと、待っ」
     急拵 (きゅうごしら)えの囲われたスペース。置かれたディレクターズチェアに放りこまれる。
    すかさずラサールが彼女の靴ひもをほどき始めた。
    ダグー大佐がバケツにお湯を運んでくると、冷え切った足先をそこに浸される。じんわりとしみてくる温かさに、固まった心がほぐれ、徐々に現実感が還ってきた。緊張気味だったオスカル・フランソワの頬に血色が戻る。
    それを確認して、アランは彼女の襟元に手をかけた。
    「ジャケット脱いでください」
    「へ?」
    「ジャケット!肩を診たいだけです」
    「今、ここでか?」
    「囲ってあるんだから、さっさと脱いでくださいよ。ハーフタイム、15分しかないんですから」
    言いながらアランは、彼女のライダースーツの派手な装飾ボタンを手早く外す。しかし、胸の起伏に沿った比翼仕立てのジッパーにまでは、手を出すことができない。
    とっとと脱げと言わんばかりに腕組みして見下ろしてくるアランの威圧感に、珍しく彼女は気圧(けお)されて、しぶしぶジャケットを脱いだ。
    薄手のニットの上から、武骨な手が肩に置かれる。
    「関節の変形はないな。ひどい腫れも…ない。ちょっと熱感があるか」
    ブツブツつぶやきながら、アランは指先で彼女の右肩を探っていたが、手首をつかむと、前ぶれもなく腕をあげさせた。
    (い)ぃった…」
    「ああ、やっぱり痛いのか」
    「痛いに決まってる!おまえ何考えて」
    彼女は鋭い声をあげたが、アランはきれいさっぱりスルーした。
    「ルイ~、肩冷やすからエアサロかコールドスプレー取ってくれ。あとなるべく薄いタオル」
    アランが一声かけると、囲いの向こうからタオルとスプレーが2本投げこまれてきた。
    「これでいいか?アラン」
    「ああ。メルシ」
    とりあえずアランはコールドスプレーを選ぶと、小さな金属音をさせながら振った。
    「肩、出してください」
    「へ?」
    「痛みが強くて熱感もある。冷やさないと」
    「今、ここでか?」
    「囲ってあるんだから、肩ぐらい出してくださいよ。早く痛みをとりたいでしょう?今後の軍務にも障るし」
    「それは…そう…だが」
    「肩出すぐらいでガタガタ言うなっつーの。今さらどこのお嬢さま気取りだよ」
    お嬢さま気取りと言われて、彼女はあからさまにムッとする。
    それに追いうちをかけるように、囲いの向こうから声が聞こえてきた。
    「いやいや、どこのって将軍家のだろ?」
    「お嬢さまであることには、間違いないんじゃないか」
    「お嬢さまというには年齢制限超えてるけど~」
    聞こえてくる笑いを含んだやり取りに、彼女はスイッチが入った。
    貴様ら…
    ああ、いいさ。肩ぐらいいくらでも出してやるさ!
    痛みに逆らって片袖を抜き、襟ぐりから豪快に腕を出すと、彼女は右肩を露わにした。
    「あんまり見るなよ」
    脱いだジャケットで胸元を隠しながらそう言うと、彼女の肩にタオルを被せてアイシングを施しながら、アランが毒づいた。
    「誰が見るかよ。俺、貧乳に興味ねぇし」
    「あ、じゃあ俺と替わってくれ、アラン。俺、貧乳派」
    またしても囲いの向こうから声がする。
    「俺も替わりたーい。隊長が女って、未だに疑わしいわ」
    ウケている笑い声の中にはダグー大佐の声も混ざっているような。
    ちくしょ…
    「うるさいぞ、おまえたちっ!なんで貧乳前提なんだ!!そうでもないかもしれないじゃないか」
    彼女はそう一喝したが、それはその場を盛り上げただけだった。
    「え?そうなのか!?アラン、確認頼む~」
    つい立ての向こうでやいやいと交わされる声に、彼女は苦笑した。
    こいつらと一緒じゃ、感傷的になることもできやしない。
    そっと様子をうかがえば、アランが大げさなぐらいに目をそらして肩を冷やしてくれている。
    みんな、寝返ったアンドレのことが気にならないわけではないだろうに。
    さっきまで空虚だった心に、強さが戻ってきた。
    悩むのは、あとからでもできること。
    今はこのゲームに勝たなければ。
    この失礼極まりない、私の兵士たちとともに。
    「落ちつきました?」
    「ああ。心配かけた」
    見上げる青い瞳にしっかりした光を見て、アランも安堵する。ラビリンスから飛び出してきた時の彼女は、怯えた目をしたうさぎのようだったから。
    「でも隊長」
    アランは彼女の腕を返しながら、言いにくそうに口を開いた。
    「これでは、後半戦は」
    「ああ、判っている。バックスも大切なポジションだ。ジャンと一緒に後方支援に回る」
    彼女は腕をしまおうとしたけれど、ふと痛みを確認してみたくなって、少し動かしてみた。
    上げてみたり、軽く肩を回してみたり。
    「ゆっくり動かすぶんには少し楽になったかな。メルシ、アラン」
    彼女は感謝の笑顔をアランに向けた。
    けれど、アランはなぜか急に不機嫌そうな表情を浮かべ、衝立で囲われた一角から出て行ってしまった。
    「なんだいきなり。変なやつ」
    彼女はそう思っただけでそれ以上気にもせず、セーターに袖を通し、身仕舞いを始めた。
    しかし、衝立の向こう、ベンチに戻ったアランの方は…
    「はぁ~」
    深いため息をついていた。
    肩の調子を確認していた彼女。
    少し動いた拍子に、胸元を覆っていたジャケットが膝まで滑り落ちたのに気がついていなかった。
    おそらく痛みに気を取られていたのだろうが、彼女の傍らに立ち、見下ろす角度だったアランには、広げられたデコルテが深いところまでまともに目に入った。
    オスカル・フランソワが襟ぐりから強引に出した腕を動かすたびに、白い胸の谷間がチラついて見ていられなかった。
    いや、しっかり見ていたけれども。
    「た…隊長。あんた意外と…」
    後半戦開始まであと5分。
    チーム・ジャルジェでもっとも落ちつかなければならないのは、もはやオスカル・フランソワではなくアランであった。


    6につづく
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