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こちらはメインコンテンツの【令嬢の回顧録】です。
開設の2010/12より概ね2013/10までにUPしたノベルを置いています。


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貴賓室へ
ゲスト作家さまの作品がお楽しみいただけます。

    ジャルジェ家の、次期当主の棟。
    もっとも重厚かつ洗練されたその棟の奥の間で、2人はちょっと久しぶりに差し向かっていた。
    棟の主、オスカル・フランソワの私室。
    それも“奥の間”というからには、ある程度パブリックな居室ではなく、いわゆる寝室の方。
    彼女のここまでプライベートな部分に入りこめるのは、マロンとそれから… よほど信頼の厚い侍女の数人だけ。
    その中で、異性にも関わらずアンドレが自由に出入りしていることを、ジャルジェ家では誰もが自然に受け止めている。
    それは当主であるレニエをはじめ、屋敷じゅうの人たちが、彼と彼女の疑似兄弟関係に少しも疑いを持っていないからに他ならず、当の彼女だって、少し前まで混じり気なくそう思っていた。
    あのことがあるまでは。
    「大丈夫か?」
    不自然に離れた間合いから声をかける彼。
    寝台に半身を起こした彼女は、視線を外し気味に頷いた。
    この部屋で2人きりになるのは、あれ以来。
    押し倒した男と、押し倒された女。
    どうにも気まずい。
    彼は今までのように寝台そばまでは寄れなかったし、彼女はどことなく居住まいが固い。
    かと言って、ひどく険悪な溝が生じているわけではなく、むしろ互いになんとかその溝を埋めて、このよそよそしさを払拭したいと思っている。
    ただそれを、2人とも上手く伝えられないだけで。
    「だんなさまがお呼びだ、オスカル。今夜の晩餐は食堂ではなく、私室の方で一緒にと」
    当主の棟、レニエ個人のサロンでの招き。
    囲いこまれたな、と彼女は思う。
    親子と言っても、そこは近衛将軍家。家の中にも階級は持ちこまれ、よほどの理由がない限り、当主であり上官でもあるレニエの呼び出しを彼女に断れるわけがない。
    「判った。支度が済み次第、すぐに伺うと伝えてくれ」
    そう答えながら、彼女はするりと寝台から降りた。
    「起きても大丈夫なのか?」
    重ねて問われる気遣う声。
    「ああ」
    彼の顔も見ないまま、彼女は答えた。
    昼中、レニエの執務室に呼び付けられて聞かされた件に、なんだか彼を直視出来なかった。
    私が、見も知らぬ男と…?
    体を這う爺たちのしわがれた手の感触がよみがえり、ゾッと悪寒が湧いてくる。
    彼女は微かに表情を厳しくしてその感覚を抑えたが、それは、彼には違うものに見えていた。
    あのことへの不快感。自分が犯してしまった過ちに対する、許しがたい感情の漏れたものかと。
    彼は無意識に腕を組み、僅かにまた、彼女から距離を取る。自分の安全性を示すかのごとく。
    そして間に合わせのように明るい声音で、さらに問いかけた。
    「食事は取れそうなのか?奥さまも心配していらしたぞ。おまえが勤務中に倒れたなんて」
    「大丈夫だ」
    「おばあちゃんなんか本っ当に心配して‥」
    「大丈夫だと言っているだろう!?」
    つい、声を荒げる彼女。
    「……」
    「……」
    すれ違っているもどかしさとは別物の、本物の重苦しい空気が立ちこめて、2人は押し黙った。
    そして、それを解消できぬまま、彼が寝室から出ていく。やはり自分がこの部屋に来てはいけないのだと、再認識しながら。
    彼女は視界の端で彼の背中を見ていたが、引き止める声はかけられなかった。
    彼が誤解をしているのは判っている。
    でも、もうこのままでもいい気もする。
    2人の溝を埋めたところで何になる?
    近々「お役目」として、愛してもいない男に抱かれる身。
    それは貴族の娘であれば、珍しくもない話だった。
    姉上たちだって…
    そうだ、王后陛下ですら、親の取り決めた好きでもない男の元へ嫁いだ。駄々をこねるわけでもなく、従容としてそれを受け入れ、子を(な)して。
    貴族の娘とはそんなもの。
    高貴な身分であればあるほど、その結婚に愛はない。あとからそんな感情がついてくればラッキーなだけで、所詮、血を交わらせる契約なのだ。
    けれど。
    そこまで考えて、彼女は軽い吐き気を覚えた。
    ならば私はなんなのか。
    男でもなく…
    女でもなく…
    そのように長い長い年月を生きてきて、今度はもてなしの道具の1つとして、慰みものになれという。
    “愛”どころか、契約にも値しない、欲望のための生き人形。
    「……ぅ」
    ぬらりとした気持ちの悪さがこみ上げてきて、彼女は口もとを手のひらで覆った。
    「大丈夫か?」
    相向かって食事を取っている父親の声に、彼女はハッと気を取り直した。
    「…失礼しました。少々気分が優れないもので」
    誤解させたままのアンドレと、もうどうにもならない己の近い未来。
    胸の内はぐちゃぐちゃで、それを収めることも出来なくて、気がつけばいつの間にやらフラフラとレニエのサロンに来ており、晩餐の席に付いてしまっていた。
    「まったくジェローデルも無茶をする」
    ククッと笑うレニエ。
    「笑いごとではありません、父上」
    彼女はジェローデルに殴られた後頭部に手をあてた。
    「あやつも慎重に加減を図ったのだと言っていた。ああ見えてもジェローデルは第一級の武人だ。しばらくは多少痛むだろうが、問題が残るほどの手傷は負わせておるまい」
    「ジェローデルの能力を、私も過小評価はしておりません」
    「身も軽く、若さに逸った昔ならいざしらず、今、本気でジェローデルと争えば、おまえに勝ち目はないだろう」
    如何ともしがたい体力差と筋力差。
    「はい。恐らく」
    彼女が素直に同意したので、レニエは“おや?”と目を丸くする。
    「どうしたのだ、オスカル。おまえがあっさり認めるなど。よほど今日の打ちどころが悪かったのか?」


    あの執務室での密談のあと。
    ジェローデルに身柄を引き取られた彼女は、まだまだ言い足りないとばかりに、扉に向かって吠えかかっていた。
    『お答えください!父上!!』
    その勢いで扉をぶち破らなかったのは、ジェローデルがガッチリと、彼女を羽交い締めにしていたからだ。
    『邪魔立てするな、ジェローデルっ』
    彼女は渾身の力で足掻いたが、しっかりと押さえこまれた体は少しの身動きも出来なかった。内側へと閉じこめられる力に意外なほど消耗し、何も出来ていないのに息が切れてくる。
    『…ち…きしょ…う、離…せっ』
    理不尽な命令への怒りと、それを恭しく聞き入れた父親への怒り。その2つが混ざり合った激しい憤りは、父に荷担し、体を抑えつけているジェローデルへと向かう。
    苛立ちをぶつけるように全力でもがき、暴れて。
    でも。
    腕の中の抵抗が弱まるのを待っていたジェローデルは、彼女の体力が落ちるのをじゅうぶん見計らってから、締め上げていた腕の力を抜いた。
    強い拘束から解かれて、ぐったりと息を吐く彼女。
    そのタイミングでジェローデルは、彼女をエントランスへとエスコートする。
    ちから負けして消耗したことで、少し落ちついたらしい彼女は、無駄を覚って、促されるままにジェローデルと廊下を進んだ。
    此度の件を、朧気ながら察しているという元・副官。
    女性の近衛連隊長に、今より遥かに根強い偏見のあった頃から、陰日向かかわらず忠実に仕えてくれたジェローデル。その姿勢が周囲の彼女を見る目を変え、どれほど彼女を助けることになったか。
    そんな元・副官が、喜んでレニエに荷担しているわけがない。
    そうだ、ジェローデルに限ってそのような…
    歩くうち、すっかり落ちつきを取り戻した彼女は、司令官室まで送ろうという男の申し出を断れなかった。
    あまりにも無情な気がして。
    今思えば、ここが甘かったのだ。
    2人して馬車に揺られて衛兵隊の舎屋(しゃおく)まで戻り、エントランス付近で彼女が礼を述べ始めたときだった。
    『お気遣いありがとう、大尉』
    場所がらと、互いの立場にそぐった台詞。
    『あなたも近衛連隊長として責任あるお立場だ。お送りいただくのは、もうここまででじゅうぶ‥』
    司令官室まで付き添ってもらうのは心苦しい、そう言おうとしていた彼女の言葉は、ぶつりと途切れた。
    エントランスを行き交う隊員たちの目がそれた一瞬の隙に、ジェローデルが彼女の後頭部に鮮やかな手刀打ちを決めたから。
    「っ…」
    狙いすまされた一撃に、昏倒する彼女。
    くず折れていくその場面は、派手に騒ぎ立てたジェローデルによって、たくさんの隊員たちの目に止まるところとなった。
    『誰かある!ジャルジェ准将がお倒れです!!』
    わらわらと集まる野次馬と衛生兵。
    一応軍医も呼ばれたが、その診察はジェローデルが押し止めた。
    こうは在っても、彼女はジャルジェ家の末姫。両陛下の覚えもめでたい伯爵家の令嬢なのだからと。
    高貴な姫の肌に触れるなど、たかだか軍医にあってはならぬこと。考えるまでもなく軍医は手を止める。
    そして、なぜか偶然通りかかったジェローデル家の馬車によって、彼女は午後の勤務も終えぬうちから、元・副官の判断で屋敷へと連れ帰られたのだった。
    このあたりの一連は、彼女が自分の寝台で目覚めてからマロンより聞いたこと。そして鈍痛の残る後頭部から推測したことだったが、レニエの口ぶりから察するに、間違いのないことのようだ。
    偶然通りかかったとされるジェローデル家の馬車だって、衛兵隊においてそんな“偶然”があるはずもなく、ジェローデルが予め仕組んだことなのだろう。
    そんな男を、過小評価など出来るわけがなかった。


    「まぁ、これでおまえには『療養』という休職理由が出来たわけだが」
    うむうむと頷くレニエ。
    この一連、まったく良く出来ていた。
    見目麗しく家柄もよく、婿にもと腹積もったこともある男はまことにそつがなく、娘が衛兵隊を退く理由までもを作ってくれた。それも公明正大に。
    極秘に進められている此度の件。
    それによって彼女が衛兵隊を辞さねばならぬのは、判りきったことだった。
    貴人(あてびと)のお召しがあれば、今後はそれが何より優先される。
    こうなった以上レニエには、娘が中途半端なお手つきで終わることの方がよほど納得いかない。かくなる上は格別な寵愛をつかみ取り、館のひとつも与えられ、いずれは懐妊。そこまで持っていけなければ、なんのための差し上げものなのか。
    手塩にかけた近衛将軍家の嫡子だというのに!
    事実上断る権利のないこの件を打診されたときから、180度の発想の転換を図ったレニエであったが、問題はどのようにすれば、娘を怪しまれずに退役させられるかだった。
    幸い正式な着任はまだしていない。
    それでも、荒くれ者が集まると言われる衛兵隊での彼女の手並みには、すでにじゅうぶんな注目が集まっていた。
    その中で、彼女が理由もうやむやに隊長職を辞すれば、どれほど面白おかしく揶揄されることか。
    早くも音を上げたと嘲笑されるに違いない。それは、要らぬ注目を集めることでもあり、これから差し上げものとされる彼女の誇りをさらに傷つけることにもなる。
    人の輪の中で、硬い床に倒れ臥した彼女。
    近衛連隊長の胸に抱き上げられて力なく垂れ落ちていた腕や、ぴくりともしない眉を見て、あれが彼女の小芝居だと思える者など、まずいない。
    “ジャルジェ准将が衛兵隊の隊長職を辞すのは、健康上の理由である”
    そう強く印象付ける為に、打たれた布石。
    レニエと彼女の短いやり取りの裏、廊下で控えていたジェローデルが、咄嗟にこれだけ行き届いた采配を振るったのだ。
    『いいだろう。よく出来ている』
    従卒からこの運びを伝え聞いたレニエが執務室でそうつぶやいたのは、もっともなことだった。
    「まこと気の利く男であるな」
    「ええ。私もそう思います」
    彼女はそこにも同意する。
    恐らくこれが、ジェローデルの立場で出来る、最大限の彼女への思いやりなのだと。
    「だからといって、これほど躊躇なく上官を殴れるというのも、どうかと思いますが」
    彼女は苦笑を漏らしたが、それを見たレニエは、厳めしい当主の表情(かお)の下でホッとした。
    だいぶ落ちついたようだな。
    これなら大丈夫かと、レニエは本題を切り出してみる。
    「おまえの勤務だが」
    ぴくんと顔を上げる彼女。
    「体調不良を理由に、まずは数日ほど欠勤することになっている」
    「そう、ですか」
    「ダグー大佐を隊長代理に立てたが、隊員が状況になじんだ頃合いで、うやむやなまま正式な隊長に収まっていただくことになるだろう」
    「そう…ですか」
    「その頃にはおまえへの周囲の関心も薄れていようから、軍籍簿から名が消えたところで気づく者もそうはおるまい」
    例え気づいた者がいたとしても、あのタヌキ爺たちがやんわりと圧力をかけ、黙らせるだけなのだろう。
    「それはもう…?」
    「ジェローデルの図った件を受けて、お歴々が夕刻過ぎまで緊急な談合をなさっていた。因って既に決定事項となっている」
    「王后陛下はご存知なのですか?」
    「まさか!あのデュ・バリー夫人との一件を忘れたわけではあるまい?亡き女帝マリア・テレジアの道徳観をそっくり受け継いだ陛下のご気性を」
    寝所で男を楽しませるためだけの女。それが許せる王妃でれば、あの“ひと言をめぐる騒動”は起きなかったはず。
    「ただでさえ、王后陛下のおまえへのご偏愛は深いというのに」
    お気に入りのオスカル・フランソワが近衛を辞した。
    それだけで王妃の心中は穏やかではないのに、この上彼女が賓客の寵姫となるために衛兵隊をも辞すとなれば、どれほどの騒ぎになることか。
    「此度の件、すべてはまさに秘密裏と運ばれるのだ」
    「…はい」
    彼女はそれを実感して、父親の眼差しに、またもこくりと頷いた。
    最初に突きつけられたショックは過ぎ去っていて、レニエの言うことが淡々と耳に入ってくる。
    まるで他人事みたいだ。
    明日からはもう勤務に向かう必要はなく、その代わりにさまざまな予定がびっしりと詰まっている。
    「まずは明日だが、朝1番でデザイナーと仕立て屋が来ることになっている」
    王族や高位の貴族御用達の一流の仕立て工房。こうした仕事に慣れている ―― つまりは口の固さに信頼のおける職人によって、入念な採寸が行われるらしい。下着から靴や小物に至るまで、お役目にかなうだけの意匠を凝らすために。
    「金はいくらかかってもよい。初のお目通りの際には、最高に豪華に装うのだぞ」
    彼女はそれにも頷いた。
    理不尽な話だと思ったが、拒否すれば恐らくレニエの首が飛び、申し開きも許されぬままジャルジェ家は失脚。嫁いだ姉たちにまでその不名誉は及び、屋敷に勤めるたくさんの使用人とその家族が路頭に迷う。
    それが判っていて、どうして嫌だと言える?
    そしてとどめを刺すような“国王陛下の御内意”という事実。
    逃げることも出来ず、嫌だと口に出すことも許されず、ただ受け入れるだけ。
    気持ち悪いほど従順に頷く彼女に、レニエの事務連絡は続く。
    そう、こんなものは事務連絡だ。貴族の娘なら、誰もが14や15で経験している。取り立てて騒ぐほどのことでもない…
    「そしてオスカル、明後日以降の予定だが」
    仕立て上がりを待つ間には、髪や爪や肌… 美しさを整えるための専門家が日替わりで訪れるのだと、レニエは告げた。また、空いた時間には彼女にもっとも足りないと思われるもの、女性としての立ち居振る舞いや言葉使いの指導も徹底して行われるという。
    「加えておまえの場合には…」
    さすがにレニエが口ごもると、彼女がそれを引き取るように言葉を続けた。
    「寝所での処し方、でしょう?私に、男を悦ばせる技巧(すべ)を身につけろと」
    「…うぅ…む」
    娘にそう言い抜かれて、平然としていられる父親がいるはずもなく、レニエの表情は父と当主と将軍の間で揺れた。
    止まった会話に、父娘ともわざとらしく食事に集中し。
    けれどもやはり、彼女はその手を止めた。
    力のない指からカトラリーが滑り、カチャリと音を立てる。
    「オスカル?」
    「あ…」
    取り繕うにも、今ひとつ鈍い彼女の反応。
    「失礼しました。まだ少しばかり、めまいがするものですから」
    「致し方あるまい。昏倒するほど頭を打っているのだ。食事も進まぬようだし… よい。もう退がって休むといい」
    「はい。ではお言葉に甘えて」
    「後ほどアンドレに氷など持たせよう。冷やせば幾分楽になろうて」
    「アンドレに、ですか…?」
    「どうした?」
    「いえ。あの… 氷室を開けていただくほどのことではないかと思いまして」
    「何を言っておる。おまえは今や大切なお役目をいただいた身。自分だけの身体などとは努々思わぬことだ」
    「はい」
    「初のお目通りは来月。9月の初めを予定している。あまり時間もないが、それまでには立派な貴婦人としての物腰を身につけてもらわねばな」
    「…はい」
    終始従順なままだった娘。
    レニエは退がる彼女の背に、ローブ姿を重ねてみる。
    磨き上げ、豪華に装わせた娘がどれほど美しいことか。
    それは容易に想像がついた。
    けれど、夜の装いに彩られた娘を想像することは、思いのほか難しかった。


    4につづく
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